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健康への道 その2

前出の「健康格差社会」には、私にとってすごく痛いことが書いてある。個への介入と社会レベルへの介入について、もっと社会レベルの介入を見直そうということ。

Highrisk strategy と Population strategy の考え方は、私の今の研究テーマの大きな問題なのだ。私の研究テーマはどちらかというと個への介入がメインであり、個の心理社会的認知について調査しようとしている。どちらかというと、いわゆる健康に悪い生活習慣を社会悪としても、問題の根本的な解決にはならないだろうと思っているから。

思い返してみると、私が保健師教育を受けた1990年前後は、生活習慣病(その頃は成人病と呼んでいた)の予防やリハビリがメインだったような気がする。結核や感染症対策はちょっと古いという流れで。だから、個別への介入をすごく強調された印象がある。

ところが、その後阪神大震災やオウム事件など非常事態での保健衛生の維持や、SARSやインフルエンザなどの感染症対策等等、危機管理対策が再び重視され、いわゆる社会疫学が見直されている時代のように感じる。

そんな時に、個への介入かよと突っ込みを入れられそうだけど、個をみることによって枠をつかめることもあるかもしれない、また、その逆もあるだろう。大切なのは、今、自分が成そうとしていることは、どこに在るものかということを確かめながら進めること。

個への介入と組織をなす社会への介入、両者のバランスをとりながら健康を眺めることが、研究だけじゃなく、今の仕事そのものにとっても大切な示唆なんだろうと思う。

本をめくりながら、そんな感じのことを教えてくれているのかなと、勝手に思って読んでいます。

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「修士生活」カテゴリの記事

コメント

『健康格差社会』面白そうなのでアマゾンで購入してみました.
届いたら,読んでみますね!
個別の介護という仕事を通して,私がなんとなく感じている疑問や
不満がすっきりするような気がします.
興味深い本を紹介してくださってありがとうございま〜す(^o^)

投稿: 風子 | 2006年3月19日 (日曜日) 01:10

風子さま、嬉しいコメントありがとうございます。
この本のよいところは、薄い!ので、あっという間に読めるところでしょうか。その割に、最近の参考文献が多く載っているので、興味のままに掘っていくことができると思いますよ~。

福祉や介護分野の格差についても触れてありますし、初婚と再婚では精神健康度はどっちがよいか~など、身近な話しで入るところがわかりやすくて面白いです。

もうすぐ卒業式ですね!どんなお着物と帯になるのか、とても楽しみです。ぜひアップしてくださいね!

投稿: ぱにゃお | 2006年3月19日 (日曜日) 16:57

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