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ありのまま

以前からちょっと気になっていたので、購入、イッキに読んだ。

ダブルハッピネス ダブルハッピネス

著者:杉山 文野
販売元:講談社
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「性同一性障害」(GID)といわれる自身が、等身大で飾らず自分の日常を書いている。女子校から大学時代のこと、フェンシングの日本代表のこと(女子代表として)、家族のこと。特に、お友達との会話や恋人とのセクシュアリティーの葛藤とか、とてもリアルで、でも、説明されると、「なるほど~、そういう感じなんだ。」って納得する部分も多い。

私も少し前まで、GIDのことはテレビで水商売の風景をやっているレベルしか知らなかったのだけど、あることがきっかけで関心を持つようになり、時々意識して本を読んでいる。

驚いたのは、ある大学病院の外来に訪れた約8割の人が自殺を考え、3割の人は実際に未遂を起こしたり、自傷したことがあるということ。「自分がありのままの自分として生きることができない。」人間の根幹にかかわること。

でも、「ありのままの自分として生きることができない。」って、特別な事象ではなく、あらゆることにあてはまる。職場のハラスメント、親子の虐待、DV、戦争…。GIDが問題なのではない、そういう土壌を作りだしている、社会の問題なんだよな~って思う。

「フミノはフミノだよ」。高校でカミングアウトしたときのお友達の言葉。今、大人はとっさにこういう言葉、出るだろうかとふと思う。自分を含めて。性別だけじゃなく、その人自身と向き合うことって、ん~、色んな肩書きが頭をよぎって、なかなかできないかもしれないなぁ。

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コメント

おはようございます。
コメント難しい内容ですよね。この問題以前気になって何冊か
本を読みました。頭では理解できたつもりでも、実際本人達の苦労や苦しみはいつになっても測り知れないですよね。
単一民族国家は特に偏見や差別が多いような気がします。
「人と違う」ことにとかく閉鎖的になりがちで、両手を広げて生きることができないんじゃないかと。
第一、性同一性「障害」だなんて、この名前自体に偏見が
如実に現れてるような・・・。
原因は染色体だけじゃなく、きっと誰もが密かに持っている
裏の顔だと私は思っています。
明るく生きる彼の笑顔がとっても印象的ですね。
偏見を捨てきれない私が逆に励まされます。
今読んでいる本の次に何を読もうか考えていたので、読んで
みたいと思います。
ぱにゃおさま、ヒラリースワンクの映画「Boys dont cry」
ご覧になりました?同じテーマでこの映画を観てからGIDについて深く考えさせられました。
。。。あふろのコメながーい・笑 失礼

投稿: あふろ | 2006年8月11日 (金曜日) 08:08

いつも真剣な眼差しのコメ、ありがとうございます!

「Boys dont cry」、見てないので、夏休み映画としてみてみますね。今、公開中の「トランスアメリカ」も、GIDがテーマのようですね。あふろさんがおっしゃるように、いわゆる「日本人」は、自分を抑えて守ろうとするけど、人間として生まれてきた以上、自分を認めてほしいという欲求は抑えられないと思います。

「知らない」ことは、ちょっと「怖い」。だからこそ、勇気を出して相手を知ろうとすること、自分のことをわかってもらおうとすること、きっと私の一生のお題だな~と思います。

長い米、いやコメ、大歓迎ですぅ♪

投稿: ぱにゃお | 2006年8月11日 (金曜日) 18:24

おかわりの米ですぅ・笑
「boys dont cry」は7,8年前の映画ですので
お時間がある時にレンタルしてみてください。
アメリカの実話でGIDに悩む女性(男になりたい)で
特にラストは壮絶です。
ヒラリーが熱演しアカデミー賞を受賞しました。
トランスアメリカ来週にでも観てみます。

投稿: あふろ | 2006年8月11日 (金曜日) 19:44

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