出会いに感謝した本。
カナダ在住のガボール・マテ医師。
内容を一言で表すなら、伊藤はるみさんが書いた訳者あとがきを引用させて頂く。
「著者はまず、ネガティブ思考が必要だと言う。(中略)現実を直視することを恐れて目を閉じる見せかけのポジティブ思考では問題は解決しない、自分の人生におけるネガティブな面を直視することから治癒への道は始まる、と言うのである。」
すべての病気はその背後に意味を持ち(疾病脚本)、それを直視することから本当の意味での治癒が始まると思う。たとえば、がんを含めた生活習慣病はまさにそうだし、感染症だって免疫力の高さで左右されるわけだから。そこを無視しては、ただのもぐら叩き。
覚書きとして。第19章 治癒のための7つのA
1.Acceputance(受容)→自分自身に対して興味と思いやりをもつこと
2.Awareness(気づき)→失っていた「感情の真実」を見抜く力を回復し、自分は人生の真実を直視するほど強くないと思い込み、立ちすくんでいる状態から脱すること
3.Anger(怒り)→怒りを感じることを無理に抑えつけないこと、しかし衝動に駆られて怒りを爆発させる必要はない、自分が主導権を持つこと
4.Autonomy(自律)→自分の内奥にある中核に照らして、自分は人生において何に価値をおき、何を欲しているかを明確に知る、自分を支配する中核は(他人ではなく)自分自身の中にある
5.Attachment(ふれあい)→人間がお互いに抱く人とふれあいたいという気持ちを、素直に認める
6.Assertion(主張)→自分と世間に向かって、「私はここにいる」「私はこういう人間だ」と宣言すること
7.Affirmation(肯定)→創造性と宇宙そのものの肯定(この世のすべてのものとの繋がり)を尊重する
そして、説得力があるのは、各ケースに対して、経験論とか想像ではなく、根拠となる論文を数多く掲げていること。ただ、検索にかけるだけとは違う、目から鱗の論文が発見できることは、学び途上の者にとっては非常にありがたい訳です。
表面に見える行動だけに着目するのではなく、その行動をとらせる本来の意味を知りたい、知りたい、知りたいから
最近のコメント